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内視鏡外科手術は1980年代末に腹腔鏡下胆嚢摘出術として本邦へ導入され、急速に普及しましたが、内視鏡外科手術を受ける場合には、内視鏡手術以外の治療法(開腹、開胸など)やその施設の経験手術数、成績などの説明を求め、場合によってはセカンドオピニオンを求めることも大切です。
マスコミで報道されているように、まだ経験の少ない施設や発展途上の手術もあるため、経験の豊富な医療機関を選ぶことをお薦めします。その点、当院では平成16年4月より外科の体制を一新し、内視鏡外科手術の経験豊富な北海道大学腫瘍外科前助教授奥芝俊一副診療部長および北城秀司医師などの消化器スタッフを迎え、小さな創でおこなえる体にやさしい内視鏡外科手術をより安全に提供できるようになりました。
内視鏡外科手術は消化器(食道、胃、腸、胆、脾、膵など)、呼吸器領域の良性疾患、早期癌、一部の進行癌を対象としますが、当院ではこれらすべてに最先端の医療を提供できます。内視鏡外科手術は胸部、腹部に5〜10mmの穴を5〜6カ所あけて、カメラ(胸腔鏡、腹腔鏡)を挿入し、胸やおなかの中をテレビモニターに映して画面を見ながら手術を行う方法です。この手術は明るい拡大された術野が得られ、見たいところにカメラが近づくことで拡大された緻密な像がテレビモニターで捉えられ、画面を見ながら特殊な細長い器具を胸やおなかの中に入れて手術することが特長です。患者さんにとってよいことはなんといっても傷が小さいことです。皮膚、筋肉、骨の損傷がほとんどないため、術後の痛みが少なく、呼吸機能の低下は軽減され、美容的にも優れており、早期離床、早期社会復帰が可能です。身体へのダメージが少ないため回復が早く優れた治療法と言えます。
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体にやさしい鏡視下食道癌手術
−胸腔鏡、腹腔鏡を利用した小さな創で行う食道手術−
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食道は頚、胸、腹の3領域にまたがる長さ平均27cmの食物を通過させる細長い管腔臓器です。心臓、肺、気管、大動脈、肝など生命の維持に重要な臓器が隣接していますので、このような部位に手術を行う食道癌の手術はからだに負担が大きいと敬遠されがちです。食道癌の治療として最近、食道温存が可能な放射線化学療法も進歩してきましたが、まだ手術による治療成績を上回るものとはなっていません。このような背景があるなかで、当院ではこの難治癌である食道癌に対し、体にやさしい鏡視下食道癌手術を導入しています。本邦の食道癌の内視鏡外科手術のエキスパートである前北海道大学腫瘍外科助教授 奥芝科長が平成16年4月より赴任し、北海道大学腫瘍外科で実践してきた低侵襲な手術として胸腔鏡、腹腔鏡下食道癌手術を提供しています。
この手術のメリットは傷が小さいので、痛みが少なく、呼吸機能も温存され、従来の開胸開腹手術に比べ、いわばからだにやさしい手術であり術後の回復も早く、早期の退院、早期社会復帰が可能となっています。 |
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1.下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤は、下肢の表在静脈が拡張、蛇行したもので、肉眼的にみても皮下静脈がるいるいとして見えます。
原因は、表在静脈の深部静脈に流入する部分の弁が壊れ、血液が表在静脈に逆流してしまうことによります。横になっているときには拡張は見られませんが、立位になると重力によって血液が逆流してしまい、表在静脈が拡張してくるわけです。
表在静脈には、下肢の内側を上行し、足の付け根で深部静脈に流入する大伏在静脈と、膝のうらで流入する小伏在静脈があります。どちらの静脈の弁に機能不全があるかも重要ですので、下肢静脈造影などの検査が必要となります。
長い時間の立ち仕事をする美容師、理容師、調理師、店員などに多く、その他、出産、遺伝的要因などが原因として考えられています。
一般的には、徐々に進行していきます。良性疾患のため、早急に治療が必要というわけではありませんが、ひどくなる前に適切な治療を受けることをお勧めします。気になる方は一度、外来にてご相談下さい。 |
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2.症状は?
下肢のだるさ(特に夕方になるにつれて)、皮膚のかゆみ、ひどいときは、皮膚に色素沈着、潰瘍をつくることもあります。また、血栓性静脈炎を引き起こすと、赤く腫れ上がり、痛みを伴うこともあるので、注意が必要です。 |
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3.どのような治療法があるのか?
上記の症状がある場合は、治療の適応があります。しかし、症状がない場合でも拡張が高度の場合は、予防的な治療が必要となります。
基本的には良性疾患ですので、できるだけ保存的治療からはじめますが、適切な時期に硬化療法や手術などを組み合わせた治療が必要になる場合もあります。 |
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| A.弾性ストッキング |
| 強く圧迫することにより、瘤の拡張を防ぎ、症状が治まることがあります。また、瘤の悪化を防ぐ効果もあります。 |
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| B.硬化療法(+弾性ストッキング) |
| 硬化剤を注入し圧迫することによって、静脈瘤をつぶしてしまう方法です。外来でもでき、傷も残らないなどの利点があります。逆流が高度の場合は再発、血栓形成などがおきやすいため、単独での治療は難しいことがあります。 |
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| C.手術療法(+硬化療法+弾性ストッキング) |
| 逆流のある伏在静脈を根部で結紮したり(高位結紮術)、2箇所に切開をおいて伏在静脈を引き抜く方法(ストリピング)があります。残った静脈瘤はできるだけ小さな創から切除したり、術後に硬化療法を行います。 |
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| どの治療法がよいかは、実際の下肢の所見、静脈造影検査などで判断しなければなりません。いずれにしても、弾性ストッキングは必要となりますので、入手法については外来でお問い合わせ下さい。 |
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4.治療の実際
弾性ストッキングや硬化療法は、外来での治療となります。 |
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| 手術療法の場合は入院が必要です。当院では、原則2泊3日の入院で行っております。 |
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| 退院後、1〜2ヶ月くらいストッキングを着用してもらいます。激しい運動以外は、日常生活に制限はありません。詳細は外来にてご確認下さい。 |
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1.体にやさしい大腸癌手術―腹腔鏡下大腸切除術とは?
腹腔鏡下大腸切除術の歴史は、1990年前半に開始され、その後、急速に進歩、普及してきました。大腸は解剖学的に剥離、受動が容易で、血管構築も比較的単純なため腹腔鏡手術には適しており、また、リンパ節の郭清(摘出)においても開腹手術とほぼ同様の手技が確立してきたことによります。
当院でも、患者さんに負担の軽い、早期退院が可能な腹腔鏡手術を積極的に取り入れております。
手術は、腹部に小さな創を数箇所つくるのみで行われ、場合によって5cm程度の創を1箇所追加して行われます。術後は、順調に経過した場合、2週間程度で退院することができます。このように、患者さんにとって低侵襲で、早期復帰が可能な腹腔鏡手術は非常に有用な手術法といえます。 |
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2.クリニカルパスについて 当院では、治療の標準化、すなわち患者さんにわかりやすく、医師、看護師を含めてすべての医療スタッフが治療方針、経過を共有できるように、クリニカルパスを導入しています。
大腸癌術後は、翌日より水分摂取ができ、術後4日目から食事を開始できます。順調に経過すると約1週間で退院することも可能です。
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3.手術適応について
当院消化器センターでは、ごく早期の癌に対しては、内視鏡的切除術を行っています。ある程度進んだ癌に対しては、外科的手術が主体になります。 |
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| 最近では、腸管内にとどまる進行癌に対しては、傷の小さな痛みの少ない腹腔鏡を用いた手術を積極的に導入しています。 |
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| 肺、肝臓に転移が見られる癌、再発癌などに対しては、抗がん剤治療を先行して行うこともあります。 |
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| 胃癌の治療は深達度、リンパ節転移、臓器転移および全身状態を考慮して決定されます。胃カメラによる治療(内視鏡的粘膜切除術)は,様々な条件を満たした粘膜内癌(リンパ節転移の可能性がほとんど無い病変)に限られますが,胃癌は早期癌(粘膜下層までの癌)でもリンパ節転移する症例がありますので,こうした癌に対しては,リンパ節郭清を含めた外科治療が必要になります.早期胃癌(粘膜内癌)でリンパ節郭清の必要のない症例に対する腹腔鏡下胃局所切除術が1993年に報告され、その後、早期胃癌の中でも粘膜下層へ浸潤(+)で、リンパ節郭清を考慮する必要のあるような症例に対して、開腹の胃切除術と同様に腹腔鏡を用いて行う、腹腔鏡下胃切除術が施行されるようになってきました。 この手術は、従来の開腹手術と比較して |
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1.創が小さいために術後の疼痛が軽いこと。
2.術後の腸運動の回復が早く、食事の開始時期が早いこと。
3.その結果、入院期間が短く、早期の社会復帰が可能であること。
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| 上記がメリットとして挙げられます。 |
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| 斗南病院ではすでにこの腹腔鏡下手術を導入し、体にやさしい胃切除術を道内では最も積極的に行っている施設の1つです。 |
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| 斗南病院における胃癌の治療指針 |
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T1(M):癌の深さが粘膜まで
大きさ2cm以下であり潰瘍病変がない場合、胃カメラによる治療(内視鏡的粘膜切除術)を行う。上記以外の粘膜癌は、腹腔鏡で手術開始する。 |
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T1(SM):癌の深さが粘膜下層まで 腹腔鏡で手術開始する。術中に2群(癌より少し離れた部位のリンパ節)にリンパ節転移が判明したら直ちに開腹術に移行する。
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T2 (MP/ SS):癌の深さが漿膜下層まで
D2リンパ郭清を伴う開腹術を行う。 |
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T3 (SE):癌の深さが漿膜に達している。
D2リンパ郭清を伴う開腹術を行う。 |
T4 (SI):癌が胃壁を貫き他の臓器に及んでいる。
他臓器切除を含む手術を考慮する。 |
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| 胃癌について |
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| 日本人の食生活の変化、癌検診の普及、早期発見・治療の進歩により、胃癌の死亡率は年々減少し、男性の癌死亡率の中では肺癌に次いで2位になりましたが、女性では1位です。患者さんの総数は1999年には男性で32,788人、女性で17,888人です。胃癌は全癌の17.4%を占めております。 |
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| 診断について |
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症状としては、嘔気・嘔吐、腹痛、食後のつまり感、食欲不振、全身倦怠感、体重減少などがありますが、無症状で健康診断にて発見される場合も少なくありません。診断のための検査ですが、まず上部消化管造影検査・上部消化管内視鏡検査を行います。これにより、病変の位置・大きさ・範囲・腫瘍の深さ(深達度)を評価します。内視鏡では組織を一部摘み取り(生検)、顕微鏡でのぞいて病理学的に胃癌であることの確定診断を行います。早期胃癌の診断のためなど、壁深達度を評価したい時は、超音波内視鏡という特殊な検査を行います。次に、肝転移、リンパ節転移、周辺臓器への広がり(浸潤)について評価するために、腹部超音波検査、腹部CT検査などを行います。肝転移の診断能をさらに高めるために、MRI検査が行われることもあります。
当院における胃癌手術は、おなかに開けた小さな穴数カ所から手術を行う方法(腹腔鏡下手術)を行っています。従来のおなかを大きく開ける開腹手術と比べ手術時間は長くかかりますが、出血量は少なく、術後の創の痛みがないため身体の回復が早く、早期退院も可能であります。胃癌に対する腹腔鏡手術は、高い技術を要する手術であるのため北海道で実施している施設も限られています。当院では、腹腔鏡手術の技術と知識、経験から患者様に、安定した手術を提供できていると自負しております。 |
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痔核はこれまで直腸肛門部の静脈の網の目(静脈叢)がふくらんだ病気(静脈瘤)と考えられていましたが、最近では痔核の部分は単に静脈叢だけではなく、細かい動脈や筋肉・繊維組織などが含まれていて、肛門を閉鎖するのに役立つクッションだということがわかってきました。
そして排便や日常生活からくる肛門への負担により、クッションを支えている支持組織がのびたりちぎれたりして、このクッション自体が大きくなることが痔核の原因と考えられるようになってきました。そのため、痔核の手術は大きく変わりました。PPH法というのは1993年、イタリアで開発された新しい自動縫合器による脱肛の手術法です。特殊な専用の器械を使い、下部直腸粘膜を切除、縫合をおこないます。ゆるんだ肛門組織を、吊り上げて元の位置に戻すことで症状をなくします。肛門は皮膚と肛門の下部は非常に敏感なのですが、肛門の上部(内痔の部分)には痛覚神経がありません。通常の手術では手術の傷が肛門の中と皮膚の両方にできます。そして肛門皮膚にできた傷が術後の痛みの原因となります。PPHでは肛門上皮と皮膚には傷ができない為、術後の肛門がきれいで、術後の痛みがほとんど無く早期退院が可能な術式です。
脱肛の手術、PPH法に使う器具です。
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近年、日本でも、女性がかかるがんの第一位は乳がんであり、年間3万人以上の発症が報告されています。また、死亡率に関しても、日本では発症のピーク年齢が45歳から49歳と比較的若年となっており、65歳未満の女性でみると、乳がんはがん死亡の第1位となっているのが現状です。また、乳がんは進行が遅く、触診でわかる段階まで進んだがんは、そのほとんどが浸潤がんであり、他臓器への転移の可能性も高いといわれています。病期がすすんでしまった場合、切除部分の拡大など、治療の際の患者さんへの負担も大きく、予後の生活への影響も懸念されます。このようなことから、40代からの定期健診による早期発見、早期治療が重要となります。
精度が高く、早期に発見する方法として、以前の触診に加え、マンモグラフィーや、超音波検査が活用されています。マンモグラフィーとは、乳房専用の装置を用いたレントゲン撮影法で、通常、上下、左右の2方向から撮影を行います。マンモグラフィーでは、乳がんの初期症状といわれる微小石灰化病変をとらえることで、しこりを形成する前の初期段階で乳がんを見つけることができます。X線照射による被爆を考慮する必要もありますが、乳がんからの救命効果による利益が被爆による不利益を大きく上回ることが報告されています。乳がん検診において、触診だけの場合にくらべ、マンモグラフィーを併用した検査での発見率が高いことは統計的にも報告されており、厚生労働省も、乳がん検診のガイドラインとして、触診とマンモグラフィーの併用を正式に通知しています。
超音波検査は、人間の耳には聞こえないような周波数の高い音を乳房にあて、反射音から内部の様子を調べる検査方法です。乳腺がしっかりしている場合など、マンモグラフィーでは腫瘤陰影が乳腺に隠れて認識できないことがありますが、超音波検査では、このような場合にも影になる部分の病巣を発見することができます。
乳癌検診にて乳がんを疑う所見がみつかった場合には、病変部位に針を刺して細胞の一部を採取する検査(穿刺吸引細胞診)やCT、MRIによる画像診断を追加します。
当院の乳腺外来では、早期発見、早期治療による乳がんの根治、患者さんのQOL(生活の質)向上を目指し、上記の検査設備に加え、川田 将也医師よる診察、女性放射線技師によるマンモグラフィー撮影、超音波検査を行っています。患者さんのがんに対する不安を少しでも取り除けるよう、納得のいくまでご説明できる体制を整えております。 |
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鼠径(大腿)ヘルニアは、鼠径部の組織の弱くなった部分から腹膜の一部が皮下に脱出してしまう疾患であり、腸や大網、女性であれば卵巣などが嵌頓(はまり込んでしまうこと)し、疼痛や腹痛を伴うこともあります。症状としては、腹圧をかけた場合(排便時や咳嗽時)に鼠径部が腫脹し、横になったら戻ると訴える場合が多いです。嵌頓した場合、はまり込んだ臓器の合併切除を要することになる場合もあり、そうなる前に脆弱化した部分を修復する手術が必要となるわけです。
当科における鼠径ヘルニアに対する手術は、ポリプロピレン製のパッチ(クーゲルパッチ、メッシュプラグなど)を埋め込んで、組織の弱くなった部分を補強する方法を行っています。痛みが少なく、現段階では最も再発の少ない方法と言われています。当科ではこのヘルニア修復手術を腹腔鏡を用いて行っており,鼠径部の皮膚を切開して行う従来手術に比べて,キズが小さく,術後の痛みもより少なくなるため,一層早い時期での退院,社会復帰が可能となっています。
入院期間は2泊3日を基本とし、場合によっては1泊2日での退院も可能です。
ヘルニアは放っておいて治ることはなく、徐々に増大傾向を示すことが多いため、心当たりがある方は、一度診察を受けることをお勧めします。
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自然気胸とは、何らかの拍子に肺の嚢胞に突然穴が開き、空気が胸腔内に漏れて肺が圧迫されて縮んでしまう病気です。
この気胸に対して、当科では、開胸せずに胸腔鏡とよばれるカメラを用いた手術を行っております。この手術は、側胸部に1cm程度の創3箇所のみで、空気が漏れる原因となった部分を切除する方法です。
胸腔鏡手術の場合の入院期間は、手術後3日目以降の退院が可能です。保存的に治療した場合は、基本的に空気の漏れが止まるまで胸腔ドレーンを留置し、場合によってはその後に手術が必要になることもあり長期化も考えられます。
症状としては、突然の激しい胸の痛みに、息苦しさや咳などが伴います。両側の肺に同時に起きれば命に関わることもありますが、そういったケースは少なく、たいていは片側の肺に起きます。また、この病気は20歳前後から30歳くらいまでの、背が高く、やせ型の男性に多くみられます。
診断は、聴診・胸部X線写真・CTなどにより比較的簡単になされます。 治療については保存的治療(安静、胸腔ドレナージ)、又は手術治療が考えられますが、前者では再発率が高く(初回発症で50〜60%、再発例では90%以上)、手術をした場合の再発率は約5%と手術しなかった場合の10分の1に抑えられます。
以上のことより、気胸かな?と思った場合には、早期に病院を受診し、診断確定し次第可能ならば胸腔鏡手術による治療を選択することをお勧めします。
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