診療のご案内

呼吸器・乳腺外科

乳がん

近年、日本でも、女性がかかるがんの第一位は乳がんであり、年間3万人以上の発症が報告されています。また、死亡率に関しても、日本では発症のピーク年齢が45歳から49歳と比較的若年となっており、65歳未満の女性でみると、乳がんはがん死亡の第1位となっているのが現状です。 また、乳がんは進行が遅く、触診でわかる段階まで進んだがんは、そのほとんどが浸潤がんであり、他臓器への転移の可能性も高いといわれています。病期がすすんでしまった場合、切除部分の拡大など、治療の際の患者さんへの負担も大きく、予後の生活への影響も懸念されます。このようなことから、40代からの定期健診による早期発見、早期治療が重要となります。 精度が高く、早期に発見する方法として、以前の触診に加え、マンモグラフィーや、超音波検査が活用されています。マンモグラフィーとは、乳房専用の装置を用いたレントゲン撮影法で、通常、上下、左右の2方向から撮影を行います。マンモグラフィーでは、乳がんの初期症状といわれる微小石灰化病変をとらえることで、しこりを形成する前の初期段階で乳がんを見つけることができます。 X線照射による被爆を考慮する必要もありますが、乳がんからの救命効果による利益が被爆による不利益を大きく上回ることが報告されています。乳がん検診において、触診だけの場合にくらべ、マンモグラフィーを併用した検査での発見率が高いことは統計的にも報告されており、厚生労働省も、乳がん検診のガイドラインとして、触診とマンモグラフィーの併用を正式に通知しています。 超音波検査は、人間の耳には聞こえないような周波数の高い音を乳房にあて、反射音から内部の様子を調べる検査方法です。乳腺がしっかりしている場合など、マンモグラフィーでは腫瘤陰影が乳腺に隠れて認識できないことがありますが、超音波検査では、このような場合にも影になる部分の病巣を発見することができます。 乳癌検診にて乳がんを疑う所見がみつかった場合には、病変部位に針を刺して細胞の一部を採取する検査(穿刺吸引細胞診)やCT、MRIによる画像診断を追加します。当院の乳腺外来では、早期発見、早期治療による乳がんの根治、患者さんのQOL(生活の質)向上を目指し、上記の検査設備に加え、川田 将也医師よる診察、女性放射線技師によるマンモグラフィー撮影、超音波検査を行っています。

患者さんのがんに対する不安を少しでも取り除けるよう、納得のいくまでご説明できる体制を整えております。

自然気胸

自然気胸とは、何らかの拍子に肺の嚢胞に突然穴が開き、空気が胸腔内に漏れて肺が圧迫されて縮んでしまう病気です。この気胸に対して、当科では、開胸せずに胸腔鏡とよばれるカメラを用いた手術を行っております。この手術は、側胸部に1cm程度の創3箇所のみで、空気が漏れる原因となった部分を切除する方法です。 胸腔鏡手術の場合の入院期間は、手術後3日目以降の退院が可能です。保存的に治療した場合は、基本的に空気の漏れが止まるまで胸腔ドレーンを留置し、場合によってはその後に手術が必要になることもあり長期化も考えられます。 症状としては、突然の激しい胸の痛みに、息苦しさや咳などが伴います。両側の肺に同時に起きれば命に関わることもありますが、そういったケースは少なく、たいていは片側の肺に起きます。また、この病気は20歳前後から30歳くらいまでの、背が高く、やせ型の男性に多くみられます。 診断は、聴診・胸部X線写真・CTなどにより比較的簡単になされます。 治療については保存的治療(安静、胸腔ドレナージ)、又は手術治療が考えられますが、前者では再発率が高く(初回発症で50~60%、再発例では90%以上)、手術をした場合の再発率は約5%と手術しなかった場合の10分の1に抑えられます。 以上のことより、気胸かな?と思った場合には、早期に病院を受診し、診断確定し次第可能ならば胸腔鏡手術による治療を選択することをお勧めします。
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